毎日ダラダラと無駄な時間を過ごして、何も変わりない生活をしていてました。
昼ご飯を食べに駅に向かい、信号待ちで空を見上げていると、
子供の元気な声が聞こえてきました。
二人の男の子がはしゃいで私の横に、年長さんかな?
お母さんは少し離れて、付き添っていました。
5歳児ぐらいの子供の声は、少しキーが高いかな
キーの高い声が一瞬止み、ほんの少し間が空いた後、
デブデブと二回聞こえました。
ん・・・私の事?
信号が青になり、子供が勢いよく横断歩道を走っていきます。
お母さんは申し訳なさそうに、会釈した感じで前を通り過ぎて行きました。
私ゆっくりと横断歩道を渡り、親子の後姿を見送りました。
空を見上げ、俺デブなんだ!
大人になると、面と向かって身体的特徴はあまり言われないから
気づいていても気づかないふりをしてきた。
久しぶりに昔の友人と会っても、貫禄出てきたねとか、お腹をみて
儲かっているな~とか。
以前ハマッテいた中国人パブでは、お腹が出ている方がモテるのよ、と営業トークに
まんまとハマり、太っている事が良いんじゃないかと勘違いして喜んでいた感があり
自分の醜さに気づかないふりをしていた。
身近に太っている人がいると、妙に安心感があり、何が大丈夫か分からないけど
大丈夫と言い聞かせている自分が本当に愚かだとやっと気づいた。
太っていて得した事、損した事あるかな~。
得した事
ご飯屋さんに入ると、何も言わなくても、ご飯が普通の人より大盛りだったり、
オカズを多めにしてくれたり。
あれ、それ以外あったかな~
飲み会で可愛いと言われ話の中心でいても、その後大人の関係になった事は無い。
エレベーターで少々混んでいる中に乗ると、私だけじゃないのに、定員オーバーで
ブーと音がすると視線が必ずこちらに向く。
セールでスーツを作りに行くと、この生地では少したりない、と言われ高い生地を
買わされる。
電車で真ん中の席が空いていて座ると、隣の人が席を移る。
自転車に乗ると、頻繁に空気を入れないといけない。
ハンカチはタオル生地でないとダメ。
すぐお腹が減る。
なんかいい事ないな~、自分で思い当たる点がない、悲しい。
太っていい事はないんだ!
そうだ瘦せよう、瘦せるぞ!。
知らない子供に、デブデブと言われて、やっと気づいた、いや現実を直視したかな。
取り敢えず、今日から瘦せると決めた。